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January 2009

January 31, 2009

あっという間の1月でしたね

 「年越し派遣村」に始まった2009年がもう1ヶ月過ぎてしまった。数日後には節分、立春が待っている。無理矢理外出する必要がないので大寒の中風邪を引いたり、インフルエンザに罹ったりすることもなかった。

 インフルエンザといえば、どんな型のインフルエンザにも効くワクチンが出来たという報道があるかと思えば、あの最強の特効薬と言われたタミフルが効かないというニュースもあった。タミフル確保に東奔西走したのはつい最近のことだったように思うのだが。おそらく、ウイルスとワクチンの闘いはこのように永遠に続くのだろう。

 一方、アジアでは鳥インフルエンザの流行が始まっているらしい。暖かくなっていくこれからが山場というから大変だ。まだ鳥から人間への感染だけのようだから、鳥に近づかない限りほぼ感染はないわけだが、これが人間から人間に感染するようになると人類の危機というほどのものらしい。

 国でも流行した場合の対応を研究しているようだが、これが凄まじい。私のような者にワクチンが来るのは最後だから、もうこれは家の中に閉じこもってひたすら外部との接触を断つという自衛手段しかないだろう。今冬、病院内でインフルエンザが流行したのを見ても、難しい問題だと思う。

 さて、派遣の問題だが、2次補正が通過したといえ、解決どころかますます問題は深まっている。一業種の不況だったら失業しても転職も高い可能性があるが、これだけ多業種にわたると一回の失業がどれだけの打撃を与えるものか。自殺のニュースも伝わってきている。

 「内定取り消し」も酷いものだ。人生の出発点でのこういうやり方は決して許されるものではない。会社名の公表があるということで、取り消し方が巧妙になってきているのだとか。会社命令でこういうことをさせられる人も辛いだろう。

 非正規社員の問題はこれからが大変なんだそうだ。受け皿となる企業や地方自治体も増えているが、それも焼け石に水といえるくらい失業者が増えている。まさに負のスパイラルが速度を増して吹き荒れている。安心・活力のスローガンが空しい。

 季節は春に向かって確実に歩みを進めているが、この人間社会の春はまだまだ遠そうだ。

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January 30, 2009

「代表質問」を見ていて

 結局、麻生首相に首相としての正当性がないということではないだろうか。

 議院内閣制だから、最多数の議席をもった政党から首相が出てくることはわかるが、彼は過去党首選で否定され続けてきた人である。つまり、自民党が最大議席を取っても、首相にはしませんよと国民に公言してきた人なのだ。

 朝日は社説で「小沢党首がなぜ質問しないのか」と文句を言っていたが、それを言うなら、上記のことこそ問題にすべきだ。前回総選挙で小泉元首相が党首の時、彼は立候補もしなかったし、その前々回の党首選では、党首選に立候補したが小泉元首相の10分の1しか得票していない。ようするに、麻生氏は前回自民党が圧勝した時、首相になることを国民が想定していなかった人なのである。

 麻生首相は経済対策が緊急の課題だといっているが、それをリードして行く資格が国民から信託されているのかということである。小沢氏が民主党の党首であることは万人が知っていることである。だから、何かのアクシデントがない限り、今度の選挙で民主党が勝てば小沢氏が首相になることは確実である。そう思って、投票するのである。前回総選挙で麻生氏が首相になるなど国民は想像すらしなかった。麻生首相はそういう首相なのである。

 やはり、10月に選挙をやっておくべきだった。麻生氏に率いられた自民党が勝っていたら、もっと迅速な経済対策が打てていたのである。その点で、麻生氏は国民に多大な損害を与えた。

 自衛隊のインド洋、ソマリア沖派遣はとても危険に思う。本来海上保安庁の仕事だ。船舶が対応できていないのなら、早急に対応させればいい。給油方法など1,2ヶ月で出来るはずが。はじめに海外派遣ありき、が見え見えである。自衛の範囲がどんどん広がっていく。武器使用の範囲もどんどん広がっていく。これも国民の信任を得ていない安倍元首相のやったことだ。

 「かんぽの宿」はよく分からない。私は簡保に入っていないので簡保そのものも分からないし、今後のことも分からないが、簡保に入った人はその利用が前提にあったのではないだろうか。しかも、簡保の掛け金によって作られたのではないだろうか。酷く国民が損をさせられているように思うが。

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January 29, 2009

「さまよう刃」

 「さまよう刃」東野圭吾 角川文庫

 こういう本はだいたいが時間つぶしに買うのだが、これもその例にもれず駅前の書店で平積みされていたものの中で題名に惹かれて買ったものである。

 東野圭吾の本は何冊も読んでいるが、あまり記憶に残っているものはない。私とはあまり肌が合わないようだ。私はともかく世間では今一番というほどの作家でテレビドラマ化も多数されていることは知っている。そして私はそれをあまり見ていないことも事実である。どうも彼は犯罪を犯す側の心理描写が得意のようであるように思うが、違うかな。

 この「さまよう刃」は最初の方から犯人は分かっているからいわゆる推理小説ではない。どういう分類に入るのだろう。

 少年二人による少女の殺害?に対しての少女の父親の復讐が物語の表向きの筋だが、そこに刑事たちや子どもを事故でなくし離婚した女性、その少年たちの犯罪によって自殺した少女の父親、少年たちの犯罪に関わった少年やそれらの人たちの家族が多数登場していくつかの伏線が配置されていく。

 その中で女性が事件に入り込んでいく過程にえらく納得させられた。普通ではあり得ない状況だけど説得力がある。無理がないように思う。全体が暗い物語の中で、復讐とは違う必死さがあっていい。

 さて表向きの筋だがと書いたが、途中で「あれ?」と思うところがあってどうしてと疑問を持ってしまうのだが、表の方の筋に引きずられて深く考えずに読み進めてしまう。そして、最後に本当のテーマが表れ、どんでん返しを食らってしまうのだ。でもそれはじゃあどうしてその時対応しなかったのかという新しい疑問が湧いてしまうのだ。

 こういう犯罪、復讐を含めて起きた時、裁判員はどういう結果を出すのかという思いが読んでいる途中ちらちら脳裏で蠢いていたのでこの記事を書いているのだが、この小説の少年たちが犯す犯罪は実におぞましいものだ。そして近頃これ以上ともいえる犯罪が相次いでいる。犯罪そのものの件数は減っているそうだが、そうは思えないところに現代の闇の深さを感じてしまう。

 東野圭吾は復讐をどう位置づけているのだろう。あれこれいうほど読んでいるわけではないが、こういう題材の小説が多いような・・・。


 まだ読んでいない人が検索してこのブログに辿り着いて、筋をしってしまったら申し訳ないので、曖昧な表現になってしまいました。 

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January 28, 2009

硬直した国会運営を憂う

 衆議院優位の原則ということで「定額交付金」が通った。これはおかしい話だ。この憲法が出来た時、参議院の役割は違ったはずだ。どちらかというと政党にとらわれず、日本の各界から良識ある人材を求め、政党本位に動く衆議院のチェック機関として役割を担わされていたはずだ。私たちは参議院は「良識の府」であると教えられてきた。ただ、間接民主主義のシステムからの帰結として、民意をより反映しているということで衆議院が優位の位置に置かれていたのである。

 だが、選挙制度の改革により今はその大きさは違っていたとしてもどちらも小選挙区制と比例代表制の併用による政党本位のものになってしまった。衆議院が優位である理由がなくなってしまったのである。

 衆議院が優位である根本的な理由が直近の民意を反映していることにあるなら、今は参議院が優位である。

 衆議院は3年半前、参議院は1年半前の民意を反映しているのである。半数の改選であるというならより参議院の方が優位である。野党の圧倒的勝利であった。現与党はその時点で民意を反映していない、否定されているのである。

 制度でなく、それが作られた精神で考えれば昨日の「定額交付金」は否決されるべきである。

 こういうことになってしまったもともとの原因は選挙制度を改悪したことにあるのだが、こういう混乱を起こした直接的な原因は解散を避けてきたことにある。解散は現制度において衆議院優位を担保する必要条件である。参議院選挙で負けた与党は直ちに解散を実行し、衆議院優位を確保しておかなければならなかったのである。

 この前の総選挙の争点は「郵政民営化」だった。「郵政民営化」だけであった。その他のことは何一つ争点にならなかった。だが与党が3分の2以上という思いもよらなかった議席を獲得したことで、どっかり居座り争点にもなっていなかったことを次々と決めていってしまった。前回の参議院選挙の結果はそれに対する批判なのである。

 いまあちこちで「郵政民営化」の綻びが出てきているという。「簡保」の売却の件もその一つであろう。だがそれ以上に問題なことは政治に国民の意志が反映されなくなってきていることである。民主主義そのものが崩壊してきているとしたら大問題である。

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 表示されているカウンターには携帯からのアクセスは含まれていません。それを含めると本日01時頃アクセス数が5000に達しました。謝謝

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January 27, 2009

「カムイ伝」

 昨日の朝日新聞に「派遣村」と「カムイ伝」を対照させた論評が載っていた。こんなところに「カムイ伝」が出てきてさすがに驚いてしまった。

 当時私もとびとびであったが「カムイ伝」「忍者武芸超」「カムイ外伝」など白土三平作品に目を通した。その他に学生たちに人気があったのは「あしたのジョー」があったし、「ガロ」というマンガ雑誌が好まれていた。私自身はマンガにあまり興味がなかったので、学生相手の食堂にあったものを読んだ程度である。

 「カムイ伝」も「ガロ」に連載されたものだが、「ガロ」には漫画界の異才の実験場みたいな面があったように思う。そう思っていた。つげ義春や滝田ゆうらがいた。私はその中の永島慎二が好きだった。

 とびとびであったので、全体のストーリーは全く理解できていなかったが、数年前「カムイ伝」の復刻版が出版されるということで、どんなものだったか確かめてみようと購読した。今から見てもすごい作品である。いわゆる劇画というもののパイオニアであろう。

 その「カムイ伝」にあの「派遣村」がなぞらえられているのである。時代は違っても差別する者と差別される者が厳然と存在しているのである。


 そしてニュースではあるホテルの明け渡し執行の様子を映していた。なんだか「派遣切り」と同じ流れが見える。

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 ヨン様に代表される韓流スター、本国の支持が70%弱なのに日本では90%の支持があるオバマ大統領、国技といわれる大相撲で視聴率新記録を出し、モンゴル国旗を持ってパレードした朝青龍。

 日本映画は近年かなりいい映画を作り出してきたが、首相の支持率20%以下、相撲は大関5人中日本人3人、横綱2人中日本人0人。なんだか日本という国の土台がガラガラと崩れていっているような気もするが。柔道は国際化(フランスの柔道人口は日本よりはるかに多いそうだ)して、日本の位置は下がったが、それはそういうものだろう。だが、相撲が柔道のように国際化するとは思えない。

 

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January 26, 2009

「裁判員制度」の不安

 江東区の殺人事件の裁判が結審した。「裁判員制度」へのモデルケースとしてスピード審理で行われた。

 一生に一度あるかないかの裁判員はまず裁判の経験が全くないと言っていいだろう。裁判所にはじめていくという人も多いはずだ。

 そんな裁判員にまず要求されるのは冷静な判断力を維持し続けることだ。裁判員が参加する事件は重大事件であり、テレビ・新聞などで報道され続けた事件である。そしてその報道はニュースなどでなく、いわゆる報道番組というバライティ色の濃い、解説者付きでスポーツ・芸能などと一緒くたにある意味色眼鏡付きのものである。 裁判員は裁判に入る前にすでに一定の見解を持っているのである。

 しかもこの江東の事件の裁判ではモニターを使って被告がその罪を全面的に認めているにかかわらずその残虐性をことさら強調したという。さらに今後の裁判では遺族が検察官と一緒に証人や被告に質問をするといったことも増えてくるという。

 短期日で行われる裁判員の裁判がこうした中冷静に行われるだろうか。逆の方向に向かっているように思えてならない。この裁判で裁判員制度に批判的な人が増えただろうと思うし、手紙がきた人はますます落ち着かなくなってきただろうと思う。

 有罪無罪の冷静な判断、適正な量刑が裁判員に求められているのである。そのために何が必要か時間はもうないがしっかり見つめ直してほしい。不当な量刑も一種の冤罪である。

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 「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉をさるお方に送りたい。報道の豹変ぶり、さるお方の傲慢ぶりには私はあきれかえっている。

 昔子どもに人気があったもの。「巨人・大鵬・卵焼き」
 今、ある人たちに人気のあるもの クイズde「○○様・オ○○・朝○○」 

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January 25, 2009

冬眠してました

 昨日の疲れが残り冬眠の一日でした。テレビ・新聞・パソコンに明け暮れ外の景色をただ一度も見ませんでした。あっ、違った。新聞の集金が来た時ドアを開け一瞬外気を吸いましたねえ。

 本当低い山だったのにねえ。山家育ちですから子どもの頃は山は庭みたいなものでしたが。

 昨日撮った写真の良さそうなものをプリントしてみたのですけど失敗作ばかりです。写真がこんなに難しいものだとこの歳になるまで全く考えてもみませんでした。デジタル一眼がこんなに普及するまでは写真に凝るなど一部の人のものでしたからね。もちろん日本はカメラの国でしたから誰もカメラは持っていましたが、大部分は記録、旅行とか行事の記録、用でしたしから、多くの人が鉄道を撮ったり、鳥を撮ったり、風景を撮ったりするようになったのはつい最近のことです。ちょっとした撮影地に行けば、何十どころか何百というほどのカメラ、それも高価なカメラががっしりした三脚の上に砲列を作ってならんでいますから。

 昔、ペリーの黒船が来た時、ちょんまげを見て日本人は頭にピストルを載せていると驚いたという笑い話を例に取れば、みんな大砲を持っていると思われるかもしれませんね。

 「天地人」はおもしろいですね。子役の演技に大勢の人が涙した、出演場面の延長を望んだという話がありましたが確かにそうでした。でもとっくに妻夫木君になっています。大河のこういう一代記の主演俳優は大変ですね。少年少女時代から、老人まで演じるのですから。特に、壮年時代から活躍した人の場合はそうだと思います。その点篤姫は20代が活躍の中心でしたからまだよかったですが、兼続は60までがんばりましたからね。

 妻夫木君は今、実年齢よりかなり若い時代を演じていますが、かなりいい線行っているのではないでしょうか。初々しさが十分表れていますね。今後の展開に期待大です。

 朝日の書評に中谷巌氏の「資本主義はなぜ自壊したのか」がありました。新自由主義批判の書です。中谷氏は新自由主義の理論の中心にいた学者です。彼は学者ですから理論的に批判し転向したのですが、我々庶民は生活からの勘でずっと前から間違いであることを知っていました。

 火付盗賊改方の鬼の平蔵は悪人を懲らしめ庶民の生活を守りましたが、平成の平蔵氏は庶民の生活をぶっ壊しました。先週のサンプロではまだ改革途上だと強弁していましたが。

 誰か経済をこんな事態にした、その経済学者たちの「通知表」をつけてほしいものです。 

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January 24, 2009

疲れました

 今日、朝4時起きで撮影日帰り旅行に行ってきました。こういう会に参加するのは初めてで勉強になりました。結構楽しいものです。

 ただ、膝に故障を抱えている上に激しい運動を制限されている状況ですし、普段運動らしい運動をしていないこともあって、重いカメラをもった歩行には参りました。この一年の怠惰な生活が災いしています。昔はあんな山駆け足で登ったのにと、歳を感じています。歳だけでないですけど。

 有名な撮影地とあって、周りを見るとカメラと三脚を持った人であふれていました。最近はどこでもそうですね。花などの名所はアマチュアカメラマンでいっぱいです。

 完全に疲れ切ってしまい、今日はこれで・・・・・・。19:30

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 疲れすぎるとかえって興奮するもので、目が冴えてしまい、テレビ朝日「疑惑」をついつい観てしまった。

 原作がどんなものだったかもう忘れてしまったが、元がしっかりしているとドラマの出来もよくなる。

 松本清張の推理小説は骨太で構成がしっかりしているので読み応えがある。筆が乗って次々と発刊されるものを漁るように読んでいたことを思い出す。残念ながらハードカバーは経済的に無理なので、カッパノベルスや文庫本でという注釈付きではあるが。

 田村正和の声、ずいぶん変わってきたね。張りがなくなってきた。もそもそ話しながらももっと澄んでいたように思うのだが。65才という年齢では仕方ないか。でもさすが私などと違って若いなあと感心する。

 沢口靖子はかぐや姫でデビューした女優で周りの所為でそのあとしばらくそのイメージだけが先行していたが、今は汚れ役も大胆にこなす役者になった。次々に新境地を開いていく好きな女優の一人である。最後の法廷の場面の演技は秀逸。23:45 

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January 23, 2009

負のスパイラル

 負のスパイラルと言っていいのだろう。あのトヨタに続いて今度はあのソニーの営業損益が2600億円の赤字だそうだ。当然、工場の閉鎖、縮小やらが伴い、定石のように非正規従業員のリストラが報道された。当初の予想では黒字だったそうだから、マイナスは2600億円よりはるかに多い。役員報酬をなくすようだが、この人たちの基本の報酬は一般人に比べてはるかに大きいのだから、生活に響くことはないだろうが、リストラされた人たちは大変だ。結局購買層の縮小になるのだから、景気をいっそう落としていくことになる。

 グローバル経済ということで消費を外国に求め、内需の基盤の強化を怠ってきたことがこういう日本をつくってしまったのだろう。輸出が不振、国内では購買力が失せていく。企業が赤字になる。ますます購買力が落ちるでは「負のスパイラル」と言うしかない。

 昨日、いつものガソリンスタンドの表示、電光掲示板で暗い中でも目立つのでつい目が行ってしまう、が会員価格107円になっていた。つい先日まで95円だった。すごい値上げだ。これから価格が上がっていくという話はあったが、去年の報道のようなものはない。107円は去年を基準にすれば、まだまだ安く報道するまでもないということか。でもいやな予感がするな。

 2次補正で高速道路料金が安くなったり、ETCに補助が出たりするようだが、運送業にはあまり恩恵がないようだ。ETC運用そのものに疑問も出されているが、経済効果として果たしてどれほどの意味があるのだろうか。私のように土日のドライブが多い人間にはありがたさの極みではあり、取り付けにかかった費用は早晩回収出来そうだが、ガソリン値上げで打ち消されてしまいそうだ。

 経済活動は人間の行為そのものだが、この半年の様子をみると人智が及ばない領域に入り込んでいるように見える。コントロールできなくなっている。でもこれでは困るのである。

 あのマイクロソフトが5000人のリストラ、GDPは2%のマイナス成長だそうである。こんなニュースばかりだ。バラ色の老後はやっぱり幻想だったか。

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 以前相撲が好きだった頃中継を見ていると横綱級の力士は、勝負があった瞬間、スーッと力を抜き相手をいたわるような動作をすることがよくあった。勝負全体を体そのもので感じ取る力があったのだろう。これぞ横綱と畏怖するような気持ちを感じたものだ。心技体というのそういうものだろう。綱はしめ縄である。要するに神様である。ダメを押すなど神様のすることではない。いつまとも大相撲になるか期待を持ちながら冷ややかに相撲の結果を見ている。中継を見ようとする気分が湧いてこない。

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 「おくりびと」という映画の評価が高いようだ。そのことはかなり前から知っていたが、「おくられびと」になることが間近に迫っている私としてはどうも気が乗らない状態である。観ようか観まいか悩んでいる。ううん。評判が悪ければその程度の映画だからと片付けてしまえるのだが、出来がいいということは映画の訴える力が強いということだからな。 

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January 22, 2009

雨の銀座

 別にロスプリモスの歌を歌うわけではない。こんなことを書くといかにも田舎者のようで恥ずかしいのだが、銀座などに行くことはほとんどない。若い頃は、銀座や有楽町、日比谷あたりにはそんなに頻繁ではなくとも結構出歩いたように思うが、最近は車では環八より外、電車では山手線の外でほとんど用が足せてしまうので山手線を突き抜けることは全くといっていいほどなくなってしまった。

 都下に住んでもう40年ほどになるが、砂利道だった道路が舗装され、雑木林がなくなり、広い道路が開かれ、住宅・高層マンションが増えて、自分での東京が自分の周りのことになってしまった。よくよく考えてみると、渓流に住む天然記念物サンショウウオのようにひっそりと住む存在になってしまっていたのかもしれない。

 今日、ある集まりがあって何年かぶりに銀座に足を伸ばした。新宿・池袋あたりはまだ普段の自分のままで行くことが出来る。渋谷は昔とずいぶん変わってリタイア人種には似合わない場所になってしまったが銀座というとちょっと気後れしてしまうところがある。自分自身情けないと思う。

 でもそこが生活の場であり、仕事の場でありするわけで、決して特別の場ではないはずだが、最近そういう気持ちが強くなってきてしまっていた。不思議なものである。面倒くさかったのかもしれない。

 でも今日はいい機会であった。そんな気後れする場所でもないことも再認識した。集まった人たちのように自然に億劫がらずこれからは闊歩しようと思う。ヨタヨタで闊歩は無理かな。

 ということで冷たい雨の降り続いた銀座で一日を楽しく温かい気分で過ごした私でした。 

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January 21, 2009

「破局噴火」

 恥ずかしい失敗談だが、本に夢中になって終点で降り損ない車庫まで運ばれてしまったことが二度ある。50m~100m位だからどうということはないし、運転手は後ろを確認しないのかという気もするが、失敗は失敗である。その一回に読んでいた小説が石黒耀の「死都日本」である。この本に私が夢中になったことは小説を二度読むことは極めて少ないのに、あの長編を二回目は付録についてきた地図を参照しながらたっぷり楽しんだことでも分かる。

 この「破局噴火」(高橋正樹、祥伝社新書)はたまたま本屋で目にしたものだが、その「死都日本」の解説書のようなものであると考えると楽しい。「死都日本」は火山学者からも高い評価を得た、十分に科学的根拠のある小説であったが、その根拠となるものを教えてくれる。副題は「秒読みに入った人類壊滅の日」という恐ろしいものである。

 「死都日本」でも書かれていたが、火山噴火が小規模な場合はその周辺への影響だけで済む場合が多いが、山そのものが吹っ飛んでしまうような噴火になると、国全体ばかりでなく、世界全体へ大きな影響を及ぼす。実際私たちは経験しているのであって、それは20年位前の冷害による米不足である。スーパーなどではいわゆる外米とセットで米を売っていたことを思い出す。冷害の原因はアメリカのセントへレンズ火山の噴火によるものといわれている。

 有名な「フランス革命」の遠因は日本の浅間山の噴火であるという説も読んだ記憶もある。でも、何万年、何十万年というスケールで見てみれば、セントへレンズや浅間の噴火などは小規模なもので、その何十倍、何百倍もの噴火は繰り返し起きていただろう。現生人類が現れてまだわずかの年月しか経っていないが、人類はそれまでいろいろな種類が生まれ消えていっている。もしかして、その原因が超巨大噴火によるものだった、と考えてもおかしくないかもしれないななどとも考えてしまう。

 「死都日本」は南九州霧島火山の加久藤カルデラが舞台の中心だが、「破局噴火」は日本のカルデラ、世界の代表的カルデラの噴火の歴史を地図付きで紹介している。火山用語の解説も平易で分かりやすい。日本では7000年に一回は破局噴火が起こり、それよりも大きい超巨大噴火は5万年に一回起こっているそうで、破局噴火級はもういつ起こってもいい時期に来ているそうである。

 記憶に新しい普賢岳の噴出マグマ量は0.2立方キロメートル以下、セントへレンズは1立方キロメートル、ピナツボは5立方キロメートル、それに対してここ10万年のうちに起こった最大の噴火は7万4000年前のインドネシアのトバカルデラで、噴出量は2800立方キロメートルだそうである。恐ろしい数字だ。

 高橋氏は噴火の規模によって超巨大噴火>破局噴火>巨大噴火とランク付けしているようだ。世界的な統一基準はないらしい。

 「死都日本」を読んだらぜひこの「破局噴火」を続けて読んでほしいと思う。警告の書でもある。

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January 20, 2009

「注目」すれども「期待」せず

 アメリカ合衆国大統領の就任式が行われることで、日本のマスコミ(とりわけテレビ)はまるで自国の大統領が就任するがごときお祭り騒ぎをしている。現在アメリカはあらゆる意味で世界に圧倒的な影響力を持っている国なのだから、その指導者が替わるということは十分注目に値することは間違いない。だけど「期待」に値するかというとそうとばかりはいえないだろう。どうもそのあたりの踏み込みの弱さが日本のマスコミの弱点である。

 芸能人やスポーツ選手の恋愛や結婚、離婚について事細かに報道するなどということは、欧米風にいえばタブロイド新聞並みのことであり、ジャーナリズムとしては二流、三流のものである。まあ、芸能人、スポーツ選手の範囲であれば興味関心のあるものだけが夢中になっていればいいことで、他になんら迷惑がかかるわけではないが、他国の、しかも自国の政治・経済に大きな影響ある出来事をそれらニュースと同列扱いしてもらっては困るのである。

 彼のキャッチフレーズの一つに「change」というのがあるが、その後の閣僚主要ポストの人選を見ると、大改造をするというより、なんでも取り入れようという、いわゆる玉虫色だ。国務長官は選挙で対決したクリントン氏だし、国防長官は前政権から引き続いてゲーツ氏、要するに大きな変化はないということ。

 政治経済関係者にとって脅威になるのはヒラリー・クリントン氏が極めて中国よりで日本を相手にしていないこと。政財界はマケイン氏を望んでいたらしい。ただ軍事的には日本に肩代わりしてほしいので、公聴会で無理矢理クリントン氏に日米軍事同盟の重要さを強調させていた。

 支持者が多いということは、逆に内部に矛盾をはらむということでもあり、思い切った政策の転換ができないということでもある。もともとアメリカの共和党と民主党は世界の政治地図から見たら、五十歩百歩どころか五十歩六十歩くらいの違いしかなく、世界にあれほどの影響力を持ちながらも、どちらもアメリカ中心主義から一歩も出られないでいる。中華思想のようなものである。

 それが去年から始まった金融危機、経済危機である。がむしゃらにアメリカ中心主義に邁進するだろう。これだけアメリカ国民に支持されたらそうするしか道はない。オバマ氏が大統領になったのはちょうど運良く風が吹いた面もある。盤石の基盤に立っているわけではない。だから、昨年末から対立勢力との融和に全精力を注いでいる。「一つのアメリカ」というキャッチフレーズが中心に置かれ、「change」の影が薄くなっているのもその表れといえる。

 オバマ氏の支持基盤はどちらかというと低所得層である。それが問題ではなく、その職、収入、生活の安定がオバマ氏の一番の表向きの課題であるということだ。近々、オバマ氏は危機的状況にある自動車産業に国税を使って大規模なてこ入れをするだろう。資金投入に一度は反対した議会もある。失敗は許されない。輸出で拡大してきた日本の自動車産業と真っ向対立の図式だって考えられなくない。その時日本政府はどう対応するだろうか。日本の農業や情報産業がアメリカとの関係でどうなったかをもう一度学ぶべきだ。

 オバマ氏の大統領就任はアメリカ国民に新しい視野を開いたことは確かだ。だが、この大げさな就任式の演出の裏側にあるものはまだ明らかになっていない。世界に新しい視野が開かれたかどうかもまだ分からない。大日本帝国憲法が出来た時、当時の日本人は提灯行列をして祝った。だが誰もその中身を知らなかったという話がある。こういう国・国民なのだ。

 自分たちの選んだわけでもなく、日本にとってどれだけの利害があるか分かってもいない大統領の就任になぜこれほどの馬鹿騒ぎをするのか、日本のマスコミの怖さをこそ感じてしまう。

 今日本の国会は補正予算の審議の真っ最中である。消費税が大きな問題にもなり始めた。国民にこれらの問題の真っ当な提議や討論がマスコミを通して行われているようにも思えない。

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January 19, 2009

「感染列島」

 インフルエンザに一番罹りやすい仕事をしていたのですが、不思議なことに風邪は引いてもインフルエンザと診断された記憶はないんです。自分は特異体質かも知れません。

 でも今話題になっている新型インフルエンザは脅威です。今年流行しているインフルエンザは、特効薬と言われた「タミフル」が効かないというニュースもありましたが、新型インフルエンザはそれをはるかに超える脅威です。

 そんな中、私にインフルエンザは無縁であるということを信じて、「感染列島」を観てきました。主演は大河ドラマの直江兼続の妻夫木聡君と金麦おねえさん(奥さん)の檀れいさん。人気絶頂のお二人です。この二人を中心に物語は進んでいきます。

 医療関係のドラマが大流行ですし、伝染性のウイルスを扱った映画もたくさんあります。古くは「カサンドラクロス」、少し前の「アウトブレイク」、その他にもずいぶんあります。最近も何か観たような気がしますが、ゲテモノっぽいものも多く忘れてしまいました。

 公開三日目ですので種明かしはしませんが、さすが日本映画の「感染列島」。湿度が高く泣かせてくれます。

 それにしても、二時間少しの映画にずいぶんいろいろのエピソード、ドラマを入れ込みました。二人の恋と医療へかける姿、老医師、教授の活動、養鶏農家の悲劇、中学生の若い恋、看護師と夫・娘の家族愛、在野の研究者の活動(これは描き切れていません)。本当に盛りだくさんです。

 妻夫木君はいつもの妻夫木君です。檀れいさんはいつも感じるんですが、何か物足りないんですね。でもすてきです。爆笑問題の田中君がとてもいい演技をしています。カンニングの竹山君は彼らしい役をやっています。もう少しきちんとした位置づけが必要ですが。

 檀れいさん扮する医師は心理状態が複雑ですね。医師、看護師たちはほとんど防護服を着ていますので、表情で表現するのは難しかったでしょう。

 ただ、銀座あたりの人ひとりいない荒涼とした景色が映し出されましたが、ああなったら、日本のあらゆる機能が停止されているでしょう。ただ病院だけが明かりが煌々としているのは不合理ですね。そのほか整合性が取れていないなあと思うところが何カ所かありました。

 富士重工の全面協力でしょうか、出てくる車がみなスバルでした。悪口ではないですよ。スバルはそんなにシェア広くないです。思わず、苦笑いです。わが愛車もスバルです。

 最後の木はリンゴの木ですか。もしそうだったら、真っ赤なリンゴを見せてほしかったです。だって、話を貫いているテーマなんですから。

 とは言っても、何回も泣かせてくれましたし、感動もしました。いい映画でした。こういう映画に弱いんです。★★★★★

 

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January 18, 2009

阪神大震災から14年

 昨日1月17日は阪神大震災のあった日だ。あれからもう14年も経つのだ。被災された方にとっては昨日のようなものかもしれない。

 テレビで黒煙が街全体から立ち上る様子をみて、絶望的な気持ちになったことを記憶している。

 その後も大きな地震は続いて、福岡、能登、新潟、東北などでは大きな被害が出た。東北の地震で山全体が陥没している映像に地震の本質を見たような気がした。阪神の地震の後、被災者援護の形が次第に整備されてきたことは、被害に遭った人たちの犠牲や苦労が生かされたと言えよう。

 現在の科学では地震の兆候を完全に掴むことはまだ困難である。だが、もし起きた時どうしたらいいかは、研究や訓練によって万全といえないまでもできる。

 ユーラシア大陸の端っこの小島に1億2000万の人がひしめき、その土の下ではユーラシア、北米、太平洋、フィリピンの巨大プレートが押し合い、潜りあいしている。

 日本というこの島に住んでいる以上、地震・火山噴火を避けて通るわけにはいかない。いつものことだからと慣れるのではなく、経験を積み重ねることによって被害を最少にしていくことも出来るのだ。

 「1.17」を心に深くとどめおこう。

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 過去の人、元首相がまたしゃしゃり出てきた。この人は、「自民党をぶっつぶす」と言ったが、実際に壊したのはこの国だった。派遣社員を製造業にまで拡大したのはこの人だ。郵政民営化で弱者いじめを進めたのもこの人だ。ブレーンの一人が自己批判しているではないか。今度は一院制にしろだとか。どこまで日本を壊す気だ。十分民主主義が成熟していないこの国で一院制などにしたらどんな国になるか簡単に予想できる。

 ねじれ国会ということで批判する人がいるが、ねじれによって明らかにされたことが極めて多い。二院制はすばらしい仕組みだ。小選挙区制により党員に自由が保証されていないことの方こそ改めるべき仕組みだ。

 この人も福田さんに自分を客観視する方法を学んだ方がいい。

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January 17, 2009

ここでも・・・・・・

 映画「地球が静止する日」でなぜ人類を滅ぼさなければならないかという理由をこう言っている。

 地球が滅びれば人類も滅びる。人類が滅んでも地球は滅ぶわけではない。人類はその地球を滅ぼそうとしている。

 国務長官は球体を「ノアの方舟」だと気づく。ただし、その方舟に人類は乗っていない。

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 そんな映画を観ていた時、この日本の沖縄で新たな事業が始められようとしていた。15日、沖縄・泡瀬干潟で埋め立てが開始されたのだ。

 この埋め立て事業は昨年11月那覇地裁の泡瀬干潟公金支出差し止め訴訟で、県と沖縄市に支出差し止めが命じられているものである(県と市は控訴している)。

 泡瀬干潟は南西諸島最大の干潟といわれているそうで、その面積は約290ヘクタール。埋め立て事業はそのうち第一期、第二期合わせて約187ヘクタールを埋め立て、ホテル、商業私設を誘致して開発していくものらしい。その費用は約490億円だそうだ。

 埋め立てでは絶滅危惧種・トカゲハゼなどの保護に多少の配慮はあるようだが、生態系というものは極めて微妙なもので、破壊が進行することは明白である。

 自然や人間、あらゆるものが沸点までは目に見えない変化が進んでいくが、あるとき一瞬にして大爆発する事例を多く見てきた。このくらいは、といって自然破壊を進めてきたことがどんなことに行き着くか残念ながらその究極をまだ人間は体験していないのである。いや、幸いと言うべきか、その時、それを検証する人間はいないのだから。

 干潟そのものがおそらく観光資源のはずだが、観光資源のなくなった観光開発にどれだけの価値があるのだろうか、という思いもする。

 この半年、日本人は経済面の意識変革の必要を学ぶことが出来た。ぜひ、観光開発や自然についての意識変革をする必要があるのではないか。

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 「戦場のレクイエム」という中国映画がすばらしいらしい。本日公開ということだが、上映館が少ない。東京では日比谷と新宿・渋谷くらいのようだ。

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January 16, 2009

「地球が静止する日」

 実は一昨日「地球が静止する日」について書こうと思っていたんですが、他に書きたいことが出てしまったので少しはしょってしまいました。

 「地球が静止する日」という題で私は観るまで勘違いしていました。「静止」ではなく「停止」だと思っていたのです。地球が止まってしまったら地上にあるあらゆるものが吹っ飛んでいくだろうななどと思っていたのです。予告編ではそんな雰囲気がなかったので、違うかなという気持ちもあったのですが、一旦そう思い込んでしまうと抜けないものです。

 ところが正直見終わっても「静止」の意味がよく分からないのです。いろいろ考えはあるのですが、決定的なものが浮かんでこないのです。

 さて、この映画は1951年の同名映画のリメイク版だそうです。まだ小学生にもなっていないのでリアルタイムでは観ていないことは確かです。ただテレビで放映していればこういう映画好きですから観ているかもしれません。なんだか既視感みたいなものがあるのです。

 前作との違いは、人間の悪行が「核」から「環境破壊」に変わったことと、ヘレンが主体的に行動する女性として位置づけられたということのようです。ただそれが言葉だけで表現されているので説得力には欠けますね。環境破壊を深刻な問題だと意識している人にはすんなり入るでしょうが、そうでない人にはどうでしょうか。全体に物語が哲学的ですね。

 ヘレンも宇宙生物学者というような位置づけですが、その位置づけが生きているとは思えませんしね。人間の人間に対する、もっと具体的な人の人へのものと言った方がいいと思いますが、愛しさにみたいなものが中国風老人、老教授、ヘレン、ヘレンの養子の黒人少年によって示されていき、それが地球を破壊する人間を消滅させるという宇宙人の任務を停止させるのですが、そのあたりはよく表現されていたと思います。

 ただリメイク版だなあという限界は感じますね。「椿三十郎」のリメイク版を見るまでもなく。無理を感じます。

 でも、さすがハリウッド映画、手慣れた作り方ですね。最近はCGかそうでないか見極めることが難しくなってきました。「ジュラシックパーク」は驚きましたが、「どうせCGだろ」で終わってしまうんではつまらないですね。

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January 15, 2009

冷凍日本

 いやあ寒い一日でした。天気がいいので余計に寒さが身に染みます。

 気象だけでなく日本のあらゆる所が凍えきっています。

 中央大学で教授が殺害される事件。現代の私立大学はキャンパスに数万人の学生を抱え込んで、小さい市くらいの人々が行き交っていますから、世の中で起こっていることは普通に起こっても不思議はないのですが、元事務次官が襲われた事件同様、理解が困難になるような事件のように思えます。

 自宅マンションで餓死、という報道もありました。派遣を切られて家賃も払えず、胃に中に何も残っていず、冷蔵庫も空っぽだったようです。しかも死後一ヶ月。現代を象徴するような出来事です。

 こんな記事もありました。朝日夕刊

 見出しは「警察庁キャリア 暴言」「成田空港 化粧水持ち込み制止され 検査員侮辱、トレー放る」。30代男性で警視だそうです。入庁8年で警視です。タタギ上げでは生涯なることも稀な階級です。しかも無届けの海外旅行だとか。一番許せないのは自分をキャリアだと言って、検査員の仕事を侮辱したということです。余程驕り高ぶった毎日を送っているのでしょうね。

 あの渡辺議員が「わたり」を実質的に認めるような政令を作ったということで激怒し離党しましたが、こういう人が「天下り」「わたり」をして巨額の給料、退職金を懐にしていくのです。この点に関しての渡辺議員の怒りは理解できます。

 こう言うのも私自身、ある「天下り」官僚がふんぞり返っていて、職員が平身低頭、よくドラマで医学部教授の回診のように付き従い、職員でもない私たちにも最敬礼を求めた場面に出くわしたことがあるからです。なんだこいつらと思いましたよ。

 ニュースを見聞きしていると、この国は、と一層寒々してきますね。

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January 14, 2009

街へ出た

 寒かったが冬空がきれいに透き通っていた。一念発起(副)都心に出かけてみた。

 まずは本屋へ。この巨大書店にいくとどんなにマイナーな本でもたいがいあるのでまず行ってみる。ここになかったら他の本屋にはまずない。店員も実に丁寧に対応してくれる。座って読めるのもいい。自分の家にここにあるだけの本があったら楽しいだろうな思う。

 次に映画館に行く。観たのは「地球が静止する日」。封切館ではもう終わる頃だ。

 もう少しゲテモノ映画を予想していたが、ずいぶんまじめな映画であった。テーマそのものはよくあるものだが、ぐんぐん引き込まれてしまった。オープニングの意味は最後まで分からなかったが、ヘレン(ジェニファー・コネリー 彼女はすてきだ)が召集されていく場面などずいぶんオシャレで緊迫感があったし、昆虫型の生き物があらゆるものを食い尽くしていく様子などVFXがよくできていた。

 クラトゥのキアヌ・リーブスの映画はあまり観てないが、ちょっと無機的なところがこういう映画にあっている。テーマは中国人として生きてきた老宇宙人に語らせているが、極めて現代的だ。私の関心のあるところなので、今日はおおまけで★★★★☆。おもしろかった。

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 ところで、(副)都心に行くまでの電車の数十分が退屈でならない。カバンに必ず本を入れておくのだが、今日は週刊誌を買った。衆議院議員選挙の当落予想という特集をやっていた「週刊朝日」である。

 予想はともかく、おもしろい記事が多かった。特に興味を引いたもの二つ。

 『「改革」が日本を不幸にした』

 小泉構造改革の旗振り役の一人、中谷巌氏の自己批判。自分の進めてきた改革が失敗であったことを認めるということなので真実味がある。今後への提言はともかく、「派遣切り」など貧困層の増大が彼らの責任ではなく、新自由主義、グローバル経済などの言葉で言われる経済政策によるものであることを実に分かりやすく解説している。

 竹中氏などまだ懲りずにテレビに出て、自説を述べているが、そろそろ反省していいのではないか。また、ブログや掲示板で相変わらず自己責任論を繰り返されているが、明日は我が身ということを念頭に置いた方がいい。何しろ少数の富裕層と多数の貧困層を生み出すシステムなのだから。

 『選挙だけが大事な政治家たちが見失っていること』(田原宗一朗のギロン堂)

 この中で、国民は実は「定額交付金」を求めているのであって、評判が悪いのは麻生首相の発言がふらついていることや、野党やマスコミの批判が強いので、胡散臭いポーズをとっているなどと言っている。

 冗談を言うのにもほどがある。麻生首相の発言がふらついているのは評判が悪いからだ。何とか自分の失敗、あるいは選挙目当ての手かせ足かせによって生まれたものを糊塗しようとしているからだ。まったく順序が逆である。「定額給付金」が出た直後の世論調査ですでに圧倒的に批判が多かった。

 松波氏の退場や加藤紘一氏の発言に見られるような手かせ足かせが「定額交付金」の本質であることを国民は十分見抜いている。まして、年金問題、四川地震、老人医療、東北地方の地震、金融危機、倒産・首切りなど国民の安心・安全が脅かされる事件、災害が相次いだ昨年だ。国民は政治家以上に将来を考えている。具体的な提案はできなくても提案されたものの良否を判断する力は毎日の生活との絡みで考えているから説得力がある。

 「サンデープロジェクト」や「朝まで生テレビ」で分かるように、首相を変えたと錯覚したり、自分に不利な発言があったり、知らないことを言われたりすると、大声で発言を遮断したり、話題を別の方にもっていったりするのは常套だが、最近彼は世の中が見れなくなってきている。前からか・・・・。

 穏やかな日々を期待して・・・・。

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January 13, 2009

「定額給付金」衆院通過

 「定額給付金」が衆議院を通過した。

 「給付金」をもらいたいという人が過半数いるという政府の説明があったが、おかしな説明だ。

 もし、あなたの税金を0にすると言われたら、多くの人たちはうれしいに違いない。だけど、そんなことを全ての国民にしたら国や地方公共団体はなりたたないと思うだろうし、裏に何かあるに違いないと勘ぐるだろう。そして、公正な徴税、適切な支出をしてほしいと願い、納税の義務を果たすにちがいない。それが普通の国民の感覚だ。

 こんな時代だから、一円でも収入が増えるのには誰でも賛成だろう。スーパーのチラシを見比べながら少しでも安い方に足を向けるのが庶民だ。当然のことだろう。だが、安くても農薬が入っていると疑いがもたれるようなものには手を出すまい。将来の身の安全を考えたら、それも当然のことである。

 「定額交付金」もそんなものだ。一円でも正当に手に入るものであったら手に入れることには異存はない。だけどこの12000円は国の将来を考えた場合、本当にもらっていいものだろうか、別のもっと有効な使い方があるのではないかと国民は考えているのである。だから3分の2から4分の3の人が「定額交付金」に反対しているのである。

 麻生政府は国民の意識より国の将来を憂う点で遅れているのである。意識が低いのである。だから、支持率がどんどん下がっていく。もう見限られているのである。麻生内閣の支持率は軒並み20%以下である。

 ある大臣が吉永小百合の「寒い朝」をあげて、今が最低だからこれからよくなると言っていたが、かって(今も)サユリストであった私はフザケルナと怒っている。前に書いたように「寒い朝」は昼間労働して、夜は夜間高校に通う若者たちが未来に希望を持って歌う歌なのだ。親の遺産でふんぞり返っている人たちとは正反対の生き方をしている人たちの歌である。YOU TUBEで検索して観てほしい。小百合映画の名場面の一つだ。


 こんな中、元行政改革大臣が離党した。これはおかしい。小選挙区制においては選挙は個人的資質の比重は大きいとはいえ、政党を選んでいるのである。だから、離党するなら議員を辞職すべきである。もし政府与党の政策に反対ならば党籍を持ちながら反対すべきである。小選挙区制というものはそういうものだと思っている。だから小選挙区制が根本的な問題なのである。小選挙区制でなくかっての中選挙区制であったなら、こんな愚かな政策はもっと前に破綻していた。彼が離党することで彼は影響力を失ってしまった。

 先の予算委員会で「わたり」が問題になって、彼もそれを重視していたが、報道ではほとんど話題になっていない。この後の日本がどういう方向に向かっているかを考える時、大きな意味をもって来る問題と思われるが。

 ・・・・・・・・・・・

 今日は書きすぎた。出かけるつもりがあまりの寒さに引きこもってしまった。出かけるつもりだったのは本の購入のためである。
 17日に「感染列島」が封切りになる。これも観たいが来週の月曜日になると思う。妻夫木君が出ているので土日は混みそうだ。それはそうとNHK大河ドラマ「天地人」がおもしろそうだ。妻夫木君は直江兼続役で主人公を演じている。脇役の俳優に今一つ魅力を感じられないが、観ているうちに変わってくるだろう。1回、2回のロケ場面はよかった。北斗七星はちんまりしていて壮大さがたりなかった。まるで豆電球のおもちゃだ。
 最終的には敗軍となる上杉氏の家老だから素材としては珍しい。でも、歴史物で家老級の人に魅力的な人が多いことも確かだ。実際藩政を担っていたのは彼らだからね。

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消したい過去 消せない真実~文科省 “疑惑の教科書検定”~

 「消したい過去 消せない真実~文科省 “疑惑の教科書検定”~」を観た。

 高校教科書から沖縄戦・集団自決の記述から日本軍の強制が削除された経緯、執筆者ら心の動きを追い、研究者らの議論はなく、教科書検定官の恣意的行為によって削除が命ぜられたという事実を明らかにしていた。

 先の航空幕僚長の論文もそうだが、どうも先の戦争での日本軍を誤り一つない軍隊だったという方向に持っていこうとする動きがあちこちで働いているようである。

 戦争それ自体が今の中東・アフリカ・アジアなど様子を見れば何の解決にならないことは明らかである。戦争が誤りである以上、それを実行する軍隊に誤りがないわけがない。

 東京裁判で日本の軍隊を正義の名で裁いたアメリカ軍がその後、ベトナムでイラクでどんなことをして来たかを見れば分かるはずだ。過ちを認めないからこういうことになる。

 軍隊というものはそういう誤りをするものである。だから、そういう軍隊を頼みの綱とする政治をしてはいけないのである。沖縄戦はその大きな教訓である。

 誤ちを誤ちと認めることで日本人が日本を愛せなくなるなんてことはない。ウソをウソで固めていくようなことを繰り返す国こそ愛するに値しない国である。信用できないではないか。こういう過ちを心に刻んで生きていくことが大事なのだ。しかもこれは国際関係などの問題でなく、国内問題である。国民にウソをついて何が生まれるというのだ。 

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さらに「地球46億年全史」(4)

 地学については全く素人だからそういう目で見てください。

 「地球46億年全史」はイギリス(ヨーロッパ)からはじまりイギリス(ヨーロッパ)で終わる。著者がイギリス人であるし、地質学そのものが彼や彼を取り巻く国々で発達してきたのだから仕方ない。そして、地質年代の模式地も彼らの国にある。カンブリア時代からの地質、いやその先の時代の地質が彼らの周りにそのまま残っているのである。

 さて日本はというといくつかの例外を除いて、ほとんどが新生代。それとわずかの中生代。このところ発見が相次いでいるが、しばらく前まで中生代の代表的生物、恐竜の化石は日本では発見されないのではないかという意見すらあった。それほど日本の地質は新しいのである。地質学が日本で遅れていた理由かもしれない。

 明治になる前は地学というものはほとんど日本になかったのではないか。もちろん、黄金の国ジュパングだから昔から金銀銅鉄などの鉱山はある程度発達していたこともあるが。

 ところが見方を変えれば、新生代の地質が多いということは今活動の真っ最中ということも出来る。事実、地震や火山の活動という点では世界有数の国である。富士山の噴火や東海・東南海・南海地震が現実的なものとして予想されている。震度3位の地震は日常的に発生している。

 昨夏、あるところで土砂崩れ対策の説明のために市の土木課の課員が来ているところに行きあわせた。地質調査の図をみせてもらったが、そこには「三波川変成帯」と記入してあった。こんな用語を地学書以外で見たのは初めてである。要するに土砂崩れを起こしやすいということらしい。

 石油、石炭、鉄鉱石など鉱業は現代産業の基盤だし、農業だって土壌の性質は重要な要素だ。地学、地質学は人間の営みを支えているのである。

 もっともっとこれらの知識を一般的に所有するようにしていく必要があるのではないかと思っている。なにかいい方法はないかと思うのだが、そのためにも大人が楽しく学習できる本を期待したいのである。富士山のハザードマップに従って避難することは大事だが、なぜそうしなければならないかを説明できる人が身近にいたら一層心強いではないか。

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January 12, 2009

祝 成人式  ?

 今日の休日は成人式だったんです。なんて言っていますが、自分はもちろん、子どももとっくに過ぎてしまうとあまり縁のない祝日ですね。特に戦争中の月月火水木金金と反対に、日日日日日日日の毎日ですから、街に出て人の動きがちょっと違うとああ今日は祝日かと気づくことも多いですね。

 私は自分が大人になったと国に決められるなんて不愉快だし、まして祝ってなんぞほしくないと思っていましたので、成人式は欠席しました。今でもそう思っていますよ。だいたい二十歳が成人なんておかしいです。

 結婚できるのは女性が16歳ですし、労働して自立している人はいっぱいいます。命に関わる責任を追及される運転免許証は18歳、刑法だって二十歳前で少年法は終わっています。参政権だって18歳からという意見が多数あります。18歳からの参政権の国はむしろ多数でしょう。

 ゴルフや野球、その他で活躍している、あるいは高額の賞金など稼いでいる二十歳前の人たちもいます。

 成人式で傍若無人の行動を取る人たちもいます。この人たちに公金を支出する必要はないでしょう。一方、働きたくても職のない二十歳も多数いるようです。

 昔、二十歳は徴兵検査の歳でした。彼らの時代、それなりの感慨はあったのでしょう(実際はそれ以前に軍隊に入っていた少年もいました)。今はそれがないだけでも幸せです。戦後、婦人参政権を獲得し、二十歳は新しい意味を持ちました。

 いま、二十歳が成人だなんてどれほどの意味があるのでしょう。まして、国や地方自治体が祝うようなものではないと思うのですが。

 成人式はそれぞれの家庭でやればいいのだと思います。そして、手続きは大変かもしれませんが、税金を納めるようになったり、結婚して戸籍を新しくしたら参政権を持つようにしたらと思います。そして全ての人に18から大人扱いする時期にきているのではないでしょうか。

 でも、一応お祝いはしておきましょう。 祝 成人! 

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January 11, 2009

「地球46億年全史」(3)

 「地球46億年全史」をようやく読み終えることができた。ようやくというのには意味がある。「生命40億年全史」の場合は登場する古生物はある程度土地に制約されているとはいえ、その土地に限定されているわけでなく、時間の流れによって進化してきた過程が描かれていて土地そのものの知識はそれほど重要ではなかった。

 ところが,この本の場合はそうではない。土地そのものがイメージとして浮かばないとどうもストンと落ちないのである。そのあたりが「ようやく」という意味なのである。

 この本の読者は地理的にも地学(地球科学)的にもかなりの素養を持った人を対象としているように思う。それらの知識が一定程度なかったら楽しく読み進めないだろう。世界の地学上重要な地域が次から次へと出てくるがそれらの地図がほとんどないのである。全体に写真、地図、図表が少なすぎる。こういうタイプの本としては全くないといっていいくらいだ。ゲームなどでは攻略本というのがあるそうだが、「地球46億年全史」を読み解くための図版集みたいなものがほしいくらいだ。

 そこで、この本を読み進めるための一つの方法として、パソコンを横に置いておくことをお薦めする。そしてgooglemapを開きそれを地図代わりにするのである。なにしろgooglemapはナスカの地上絵だって見ることが出来るのだからおおいに役立つ。フォティーが地学紀行をする行程に合わせて航空写真や地図、地形図を行き来し同行している気分になるのもいいのではないか。(ビューはプライバシーの保護の面で疑問がある)

 さらに地学用語に不案内な人は簡単なものでも地学用語の解説が載っているものがほしい。この本はそれら用語は自明のこととしてがんがん進んでいく。とても地学初心者が読むような本ではない。書かれていることは専門家にはよく分かっていることが大半であり、どちらかというと興味を持ち始めた人にふさわしいと思われるのにこの点の配慮が欠けているように思う。

 いずれにしろ著者は英国人でヨーロッパからの視点が中心になるのは仕方がない。こういう本日本人が書いてくれないものかと調べてみたら、あの平朝彦氏がやっていた。あの『日本列島の誕生』〈岩波新書〉の著者である。平氏が地質学の教科書というものを著していた。岩波書店の本だから高い。調べた範囲では「地球46億年全史」にもたびたび登場するアーサー・ホームズの「一般地質学」に匹敵するような本と予想される。価格はむしろ上を行っている。日本的、アジア的視点で書かれているだろうから期待がもてる。

 都心に出る機会があったら買ってこようと思う。内容も見ずに買うには高すぎる。私はアマチュアである。 

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January 10, 2009

「地球46億年全史」(2)道草

 ちょっと道草。

 20年より少し前、国立科学博物館の付属研究所というところでの講座で、若手の学芸員が現在地球の理解はここまできていると熱心に参加者に語っていた。それが、プレートテクトニクスのこと。その中でリソスフェア、アセノスフェアのことに特別力を入れていた。

 要するにこの頃日本ではプレートテクトニクスの考えが一般化したのである。それまでの地向斜という考え方を完全に覆したのがこの頃だったと言える。

 世界的にみてもこの考えはそんなに古いものではない。だから私たちの年代にとって、高校や大学で学んだことはもう通用しないのである。こんなこと科学の世界でも珍しいのではないかと思う。理解が深まるとか広がるということはよくあることだし、そんなにも驚くことはないと思うが、これほど大きな転換というものはそうそうあるものではないと思う。

 例えば、数十年前、この宇宙の年齢は100億年とか150億年とかそれより長いとか短いとか諸説あったが、最近は137億年くらいに定まってきた。

 学校などでなぜどうやって山脈や海溝のように高いところ深いところが出来たかを地向斜の考えで説明したきた人たちには驚天動地のことに違いない。

 そういえば、「日本沈没」という映画で竹内均氏がプレートテクトニクスと言ったかどうか覚えていないが、このあたりのことを解説していたように思う。一番の先駆けだったんだ。

 今の若い人たちには当然なことでも、人によっては意識変革を大変な思いでしてきていることがあるのだ。

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 「コード・ブルー」(フジテレビ)を観た。新春スペシャル版だ。ああいう主題歌にはついて行けないところがあるが、内容はすばらしかった。実は連続ドラマの時隠れファンであった。どうもドクターコトーの流れの発展のようだ。主役の二人は今一番売れっ子のようだがそちら系は詳しくないのでドラマそのものを楽しんでいた。

 こういう青春群像劇はドラマの一つのパターンだがいいものだ、と浸っていたのだが、わが青春時代のヒロインの一人島かおりが主人公の祖母役で出演していたのだ。ずいぶん歳を取りましたねえ、かおりさん。

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January 09, 2009

雪にはならなかったですね

 今日は雪になるということだったですが、その寸前で雨に終わったようです。でも、とても冷たい雨だったです。でもこの雨で乾燥化は多少ゆるんだのではないでしょうか。

 今日は「地球46億年全史」をだいぶ読み進めることが出来ました。

 私が地質やもっと広く地球に興味を深めるきっかけは宮沢賢治です。ずいぶん前に宮沢賢治の作品に大変興味をもっていた時期があります。最近はその生き方に若干疑問を感じ離れています。その詩や童話を読んでいると鉱物・岩石・地質の比喩が頻繁に出てきます。ところがそれらが分からないものだから、比喩されたものが分からないという事態に陥ってしまうわけです。

 そこで賢治は基本的には現代の理学部地質学科あるいは大学院を卒業したといえるくらいの知識を持っていたわけですから、それにはとても追いつかないまでも、かれの作品を比喩で立ち止まらなくていいくらいの知識をもとうと本を買い込んだり、実際巡検のようなものに参加してみたのです。そうしたら、そちらに興味が移ってしまいました。賢治の本は読んでいましたが、先に述べたように彼の生き方に疑問を感じることが多くなったこともあります。

 地学がこんなにおもしろくて奥が深いとは思いませんでした。高校の時、はじめて地学という教科が登場したのですが、その先生は先生の弁によれば地学専門ではありませんでした。教師の確保が出来なかったのですね。当時はそういうこと当たり前にありました。だから、プラネタリウムも天体望遠鏡も偏光顕微鏡もありませんでした。今は自前で望遠鏡も偏光顕微鏡も持っていますが。高校で地学の授業はあったはずですがなにも覚えていません。

 今大学に行くとしたら、もちろん能力が十分あると仮定した上での話ですが、なにを勉強したいかと問われれば迷わず地学と答えるでしょうね。その位おもしろいです。

 今日は写真のプリントをしました。いい写真がありません。へたくそですが仕方ありません。モニターの色とプリントの色が違うので困っています。モニター・キャリブレーション・プリンタを用意する必要がありますが、先立つものがありません。そこまで入れこむ必要があるかどうかも悩んでいます。

 人間、悩みは尽きないものです。色欲・食欲・物欲のうち二つなくなったら人生終わりだと聞いたことがありますが、物欲が最後に残りそうです。 

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January 08, 2009

のたりのたり

 風邪の罹りかけかなという状態。だから一日のたりのたり。一年のうちこの小寒・大寒の季節が一番の苦手である。寒さが苦手ということ。

 火事が酷い。一気に燃え上がるようだ。注意報が出ずっぱりで相当乾燥しきっている。それにしても子どもと老人の被害が多い。私もしばらく前までは石油を使った暖房だったが、経費は食うが電気関係に変えた。多少とも安全性が高いように思えたからだ。もう、老人に片足踏み込んでいるからね。

 そんなわけで、午後はずっと「国会中継」を観ていた。焦点はもちろん「定額交付金」。中継で感じられたことは自民党・政府から是が非でもという熱が感じられなかったこと。面倒なことを背負い込んでしまったという雰囲気ばかり伝わってきた。一人公明党だけが必死になっていた。

 仙石さんはスゴイねえ。政府席は誰もが俯いている状態。もし民主党政権が出来たら彼はおそらく法務大臣といったところだろう。菅さんはやや論理性に欠ける。詰めが甘いように思えた。

 明日は雪だそうである。ちっともうれしくない。寒さが嫌いな私は雪も大嫌いである。わざわざスキーをしに雪の中に行く人たちの感覚が理解できない。22才になるまで積もるような雪を見たことがなかったのだから当たり前といえば当たり前だ。それにあの凍り付いた雪をガリガリはがさなくてはならないと思うとゾッとする。チェーンも持っていない。雪の中走ることは絶対ないからだ。車が必要だったら、どんなに高くてもタクシーを頼む。

 でも明日雪が積もったらカメラ片手に出かけてしまうかも。提出するような写真がないですよ。焦っています。

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January 07, 2009

「さもしい」

 昨日ちょっと出歩いて、インフルエンザとは言わないまでも風邪を引いてしまったらしい。今日は都心に出て映画を観たり、本屋に寄ったりしたかったが、残念。

 与党は意固地になったのか、「定額交付金」を受け取ろうという方針のようだ。与党政治家の皆さんが生活に困っているとはとても思えないし、その代表は毎日高級葉巻を咥えながらバーに通っているわけだから、12000円なんて鼻くそ程度だろう。

 去年、高額所得者には給付しない、遠慮すべきだという話があった時の基準は1800万円であった。月割りすると150万円である。これは相当な金額である。最近はほとんど銀行振り込みだが、直接受け取っていた時、100万円あると袋が立つと言われていた。そういう経験は残念だけどない。

 国会議員は幾らくらい給料(歳費)をもらっているかWebで調べたら、無役の議員で基本が2400万円だそうである。これはいわゆる基本給。その他、手当などを含めると4000万円を優に超すそうである。何しろ、公務員の最高給を下回らないという法律があるのだから当然と言えば当然である。要するに、国会議員は高額所得者である。

 こんな人たちだから、「給付」されたら「焼き肉を食いに行こう」などとほざくことになる。世の中みてみれば、将来に対する不安から、貯蓄に走っていることは明白である。年末、正月、百貨店に来る人は増えたが売り上げは減ったそうであるし、正月、高速道路はいつもの年より混んでいた。海外旅行は減ったそうだから、国内旅行が増えたのだろう。カソリンが安くなったこともある。

 「定額交付金」は銀行振り込みだそうだから、ほとんど貯蓄にまわることは確かである。わざわざ焼き肉を食べるために引き出す人は庶民にはほとんどいないだろう。「12000円」では「景気刺激」にはならない。だれもが言っている。月給20万円以下では「高級焼き肉」のために12000円を遣う気になれない。やはり、多くの国会議員は庶民の生活感覚が分かっていない。

 さて、麻生首相は富裕層が「定額交付金」を受け取るのは「さもしい」行為だと断言した。「矜恃」がないとも言った。「さもしい」というのは辞書によると「(1)心がいやしい。あさましい。(2)みすぼらしい。見苦しい」ということだ。彼の言によると、彼を首相に祭り上げ、支えている人たちは「心がいやしい人たち」、その方針の党は「心がいやしい党」ということになるが・・・・。

 この「定額交付金」騒動で与党の感覚が庶民感覚と大きなずれがあるということを国民の前に明らかにしたという点では、麻生首相は国民に大きな貢献をした。そしておそらく歴史に名を残す。国民との感覚のずれに最後まで気づかない総理大臣がいたということで。

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January 06, 2009

「安心 活力」と言うが

 このところ気になるニュースが多い。

 一つは関西中心に起こっているタクシー強盗。タクシーは密室状態だし、人気のないところに誘導されても拒否できないから、危険極まりない。以前からタクシー運転手が襲われる事件はあったが、最近は増加しているように見える。危険な職業である。運転席と後部座席の間を隔てる方法はないものだろうか。こういう事件の頻発は何を意味するのだろうか。

 ホームレスの人への暴行も後を絶たない。「年越し派遣村」に来た人たちに政府要人がとんでもない発言をした(今日取り消しをした)が、おそらく彼の仲間たちは似たような感覚を持っているのだろう。だから、対応も遅い。そういう状態になったのは彼らの自己責任であり、自分で始末すればいい、ということである。その流れの中で弱者がより弱者を攻撃する風潮が生まれている。今回の「派遣切り」は明らかに政策の失敗によるものである。

 数年前から「ワーキングプア」という言葉が言われはじめたが、がんばってもがんばってもどうにもならないむなしさ、閉塞感が行き着くところへ行き着いたように思われる。行き着いたと言うよりこの国がどんなものか明確になってきたと言っていい。ある意味、政府や企業のすべきことが明らかにされてきたとも言える。

 
 そんな中、野党が要求する「定額交付金」切り離しを与党はかたくなに拒否している。その他が通過した後、「定額給付金」を議論して何の不都合があろうか。どんなにがんばっても「給付」されるのは4月以降であろう。今やれることを早急にやっていくことこそ大切であろう。なにしろ、2008年度の補正なのだから。友党のしがらみの前に自らが瓦解していくようにも思われる。国民の安心と活力は何によって生まれるかをしっかり考えるべきである。多数の国民は「定額交付金」は必要ないと言っている。国民自身は自らの活力を信じているし、安心は「定額給付金」では生まれないと思っている。

 「定額給付金」の事務経費(数百億円)だけで、この冬問題になった宿泊施設を何千棟も建設できる。災害時には避難場所にもなるだろう。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 年末にもテレビに出て勝手なことを言っていたあの論文の主。あの議論の中で欠けているなと思ったことが一つ。これについては私の聞いた中では誰も触れていない。

 あの戦争での日本軍は徴兵された兵による軍隊であった。死んだ人も赤紙で召集された兵隊が大部分である。だが今の自衛隊は職業としてである。日本軍と自衛隊を同一視して考えようとすること自体がおかしい。

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January 05, 2009

仕事始め

 今日は仕事始めですね。株価はご祝儀相場なのか上昇したそうです。

 でも、東京では「年越し派遣村」というのが出来て、約500人の人がそこで年を越したとか。

 ボランティアの人々の創意と活動に頭が下がります。中東やアフリカの難民支援に人を送っているこの国で難民のような事態が起こるとは思ってもみませんでした。

 これはひとえに小泉構造改革で製造業に派遣を認めたことの結果です。早急に法律改正をする必要があります。

 1月4日の朝日新聞の耕論で俳優の仲代達矢や発言していました。考えさせられました。

 ボランティアの活動にも限界があるでしょう。一部地方公共団体や民間企業ではいち早く行動しました。国の法律の不備によって生じた事態です。国が急ぎ対応する義務があります。

 「定額交付金」はこのブログで何度も指摘したように、天下の悪法です。国民の7割以上が必要ないと言っているのですから。これが抱き合わせになっているため、対応が遅れる可能性があります。与党はこれを切り離すという大人の対応をすることで評価が高まる可能性があります。逆の場合、緊急対策が遅れる原因を作った張本人としてもっと支持率が下がるでしょう。


 世界に目を向けるとイスラエルとパレスチナで戦争が始まりました。中東問題は複雑でとりわけ宗教が絡んでいるので軽々しく物言う気持ちはないのですが、すでに500人以上の死者が出ており、その中には多数の民間人がいるようです。異常な事態です。

 私は武力が同等の場合は戦争と考えますが、圧倒的な差がある場合は「虐殺」だと考えています。

 世界が一致してこの事態を収拾できないことは誠に残念なことです。

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January 04, 2009

「陽炎の辻~居眠り磐音 江戸双紙」~スペシャル

 またまた居眠り磐音が参上しましたよ。

 正月時代劇 「陽炎の辻~居眠り磐音 江戸双紙」~スペシャル
 原作 佐伯泰英 脚本・演出 尾西兼一 出演 山本耕史 中越典子 その他おなじみの皆さん そしてお艶ではなくお絹として檀れい

 小気味よいテンポで進行していくのはいつもの通り。ちょっと駆け足なのもいつもの通り。今回は武左衛門、柳次郎も大立ち回りで大活躍。原作ではたっぷり出てくる冷園、速水、樋口の面々もちょっとだけ顔を出す。

 殺陣はだんだん舞踊的になってきた。常に峰打ちなのもいい。どこかも将軍のように、家来に「成敗!」と命じ、自分の任命責任は取らないのよりずっといい。これは冗談! あの穏やかな磐音が最後に怒りを露わにしたね。でも峰打ちだ。

 中越典子は今度の「必殺」にも登場する。時代劇の方がずっと似合う女優だ。

 お艶一筋だった今津屋吉右衛門は婚礼を前に、そっくりなお絹の出現に心が揺らぐ。このあたりの由蔵の動きがおもしろい。近藤正臣は昔ピアノの上でダンスをしていたが、この役は当たり。

 このドラマのいいところは定石だから悪人はもちろん登場するが、磐音の周りの人たちがとても温かく気持ちがいいからである。柴田泰英の小説そのものがそういう特徴を持っている。

 なぜ、どうしてというところは山ほどある(例えばお絹が同行するに至る過程はほとんど幾重もの偶然がすべて。こういうのをご都合主義という)が、まあ、あまり難しいことは考えずに楽しめる時代劇だ。何しろお正月スペシャルなんだから。

 原作はまだ続いているので恐らく「陽炎の辻3」もあるのではないか。楽しみにしていよう。それを匂わせるナレーションもあった。

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January 03, 2009

「地球46億年全史」(1)

 あけまして おめでとう ございます

 今年もよろしくお願いします

 2009年が明けました。今年は山の頂に現れた初日の光を浴びて目が覚めました。

 今年の話をしなくてはいけないのでしょうが、去年の話からです。

 年末に新刊本の広告を見ていたら、見つけたのです。待ちに待っていた本が発行されたのです。早速行きつけの本屋さんに駆けつけました。そうしたら一軒は早くても3、4日、もう一軒は1月中旬、これでは正月に読めません。都心に行けばありそうですが、ちょっとその時間がありません。そうしたら、子どもがちょうど出かけるということ、頼みました。帰ってくるのが待ち遠しかったこと。

 その本が「地球46億年全史」(リチャード・フォーティ 著 /渡辺政隆 訳 /野中香方子 訳 草思社)です。

 リチャード・フォーティ はイギリスの古生物学者。専門は古生代に繁栄した三葉虫の研究。邦訳されている著書には「三葉虫の謎」(早川書房)、「生命40億年全史」(草思社)があります。私はそのいずれも読んでいますが、前作「生命40億年全史」の訳者あとがきで渡辺政隆氏が次にこの本が発行されることを予告していました。期待して待っていたのは、もちろん前二作がめちゃくちゃにおもしろかったからです。

 地球の歴史、特にプレートテクトニクス(本書のテーマ)についてはほとんど理論的に固まったと言えるところまできているので何冊かのそれについての本を読んでいれば、基本的なことについての理論には目新しさといったものは出てくるとは思えませんが、何しろリチャード・フォーティは実践第一のフィールドワーカーですから、骨格だけの無味乾燥のかさかさしたものでなく、生き生きとした表現で語られていくのです。

 学会発表のような堅苦しい小難しいものでなく、また逆に子ども向けのようでもなく、ある程度の基礎がある大人の知的好奇心を駆り立てるにふさわし表現・内容をもった科学啓蒙書です。それを書くことが出来る学者です。

 600ページ近くある大部の著作です。まだ、3分の1までも読み終えていない状態です。毎日一章位ずつゆっくり読み進めています。ここしばらくはこの本に囚われの身となるでしょう。

 感想は(2)で。 

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