料金値上げ
東京電力の幹部、たぶん社長だったと思う、が記者会見をして一般の家庭の電気料金を10パーセント値上げするという発表をしていた。事前にそのような情報があったのでその中身については別に驚かなかったが、その態度には仰天してしまった。
今度の値上げの根本的な原因は、何度も指摘してきたように東京電力が原子力発電所の建設に当たってずさんな建て方をしてきたこと、アメリカや日本の原子力発電や地震に関わる人々の忠告を無視して発電所を運営してきたこと、事故の後の処理にあやまりがあったことなどにより、発電を火力に頼らざるを得なくなったことにある。
ほかにも責任はあるということもあるが圧倒的な部分は東京電力にあることは間違いない。
そういう中で値上げに踏み切る、あるいは逃げる、ということはある意味予想がついたことことであるが、その発表の仕方は何ともすごいものであった。まるで値上げが当然である、というシラッとしたものであった。こういう厚顔無恥な態度がよくとれるものであると感心すらしてしまいそうだ。
この会見で私が想像したのはよく時代小説などで描かれる江戸時代の藩政である。藩運営が失敗したり、藩主の放蕩により藩財政が逼迫すると、年貢を上げて補填しようとするやり方である。この江戸時代のやり方が東京電力に色濃く受け継がれているのだなあと想像を巡らせてしまった。
話は変わるようだが、実は私は「サムライ」というのが大嫌いである。それと対をなす「ナデシコ」というのも当然嫌いである。テレビでサッカー南ア大会だと思うが日本のイメージで「サムライ」が取り上げられていることにコメンテーターが異を唱えていたが、それを売り込んでいるのは日本自身である。
大河ドラマ「平清盛」を観れば分かるように、サムライは庶民の味方でも何でもない。主人である権力者のそばに身を置き主人を命をかけて守ることで生計を立てていた人たちである。「死ぬことと見つけたり」の誰のためは「権力者」である藩主以外の誰でもない。
これが70年前の「特攻隊」まで続くのである。私が言っていることはシステムとしてのことで個人の思惑は別であることはいうまでもない。
武家政権は軍事政権に他ならない。軍事政権は武器を持っていて言論でなく武力で反対派を鎮圧することができるのでそれだけですでに民主主義と対極にある。
東京電力が武家政権時代を彷彿とさせる経営をしていることが驚きなのである。「サムライ」を是とする思想が今の日本に蔓延っている、それが東京電力のような経営を生み出しているともいえる。


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